令和7年10月2日(木)、美萩野保健衛生学院の伝統行事である第36回除石競技大会、第35回綿栓競技大会が行われました。除石競技大会では、歯石に見立てたマニキュアをスピード・的確・丁寧に除去する技術を競い、綿栓競技大会では、指定された大きさ・太さの綿球・綿栓を正確に作成する力を競います。どちらも歯科衛生士にとって基本となる重要な技術であり、学生たちの真剣な姿が印象的でした。
今年は1年生にとって初めての競技大会。夏休みには自主的に登校し、練習に励む姿も見られました。当日は緊張しながらも、3年生が優しく手技を教え、2年生とともに応援し合う姿が見られ、学年を超えた温かな交流が広がりました。団体戦では、先輩・後輩が協力し合い、まるで臨床現場のような連携が生まれました。
学生からは「全学年での競技大会は楽しかった」「先輩の手技がとても上手で憧れた」「来年は入賞したい」といった声が多く寄せられ、技術だけでなく、仲間との絆や目標への意欲が育まれた一日となりました。「3年生の技術力はさすがの一言でしたが、例年に比べて1・2年生の技術も向上していて、全体として非常にレベルの高い大会でした」との総評もあり、学生一人ひとりの努力が、確かな成長につながっていることを感じせる競技会となりました。
今後3年生は、臨床実習も残り約1ヶ月半となり、2年生は、九州歯科大学付属病院での実習や各施設での実習が始まります。現場に近い視点が求められる中での一つひとつの経験が確実に自分を成長させてくれます。そして1年生も九州歯科大学附属病院の見学実習やより専門的な科目の学習が増え、歯科衛生士としての第一歩を踏み出す時期です。そのような意味でも、今日の競技会は、学生の「今」と「これから」が交差する素晴らしい場となりました。